税理士試験合格体験記

税理士を目指そうとしたきっかけは、父が印刷業をしており、バブル崩壊や阪神大震災で経営が厳しくなっていき、何か良いアドバイスができたらなぁと思ったからです。

そこで、まず簿記を学び始めました。簿記は実践的な科目で興味が湧き、より専門的な知識を身につけようと思い、税理士を目指すことに決めました。

税理士試験は、科目合格制で1科目につき上位10%強しか合格できず、5科目を全て合格しないと税理士登録ができません。国家試験のなかでも、大変難易度が高いと聞いておりました。周囲には、働きながら5科目合格している先輩方も多いので、1科目ずつ合格していけばと思い、チャレンジしたのです。

合格するには、専門学校に通って勉強するのが効率だと思いましたので、専門学校に通いました。当初は周りの受講生のレベルが高くて、本当に1科目でも合格できるのか不安でした。専門学校での受験仲間ができるにつれ、不安なのは自分だけじゃなく、みんな思っていることを知り、互い励ましあいながら勉強することができました。

そして念願の1科目合格することができたのですが、1科目合格すると不安の半分が自信に変わっていき、諦めずに続けていけば、いつか5科目合格できると思えるようになりました。

それでも、税法科目での条文暗記は大変で、基礎期に覚えた理論も直前期にはすっかり忘れていて、忘れては覚えることの繰り返しが、とても精神的に辛いものがありました。最後の1科目は仕事の兼ね合いや本試験での思いがけないミスなどで、なかなか合格することができませんでした。でも、続けていればいつか運が味方してくれると思い、諦めずに受験を続け、最後の5科目を合格することができました。心が折れずに5科目合格できたのも、家族や受験仲間の支えがあったからこそ、だと思います。

 

今後は一人前の税理士として社会で活躍できるよう日々精進していきたいと思います。

山本純資

科目合格の足跡

・平成1412月 財務諸表論合格

・平成1512月 簿記論合格

・平成1612月 消費税法合格

・平成1712月 相続税法合格

・平成2712月 所得税法合格

カテゴリー: BLOG